Contents
- はじめに
- ロジカルシンキングを鍛える洋書10選
- 1. Thinking, Fast and Slow (ダニエル・カーネマン)
- 2. The Art of Clear Thinking (Rolf Dobelli)
- 3. Thinking in Bets (Annie Duke)
- 4. The Power of Habit (Charles Duhigg)
- 5. The Checklist Manifesto (Atul Gawande)
- 6. Decisive (Chip Heath and Dan Heath)
- 7. The Signal and the Noise (Nate Silver)
- 8. The Black Swan (Nassim Nicholas Taleb)
- 9. The Righteous Mind (Jonathan Haidt)
- 10. Factfulness (Hans Rosling)
- まとめ
はじめに
どうも。らいすです。
みなさん自分が仕事する上で「今の発言はロジカルだったな〜」「論理的思考できてるな〜」と感じることありますか?意識はしてるけどなかなかロジカルシンキングを実感できない、つい目の前のことに囚われてして感情的になってしまう、そんなことないでしょうか?
ではどうやったらロジカルな思考ができるようになるのか、多くの方がその鍛え方についても悩んでいるのではないでしょうか。
そこで今回は、日々仕事上ロジカルさが求められる外資金融マンであるらいすがおすすめする、読んでアウトプットしたら業績評価アップ、昇進間違いなしの、ロジカルシンキング(論理的思考)を鍛える洋書10選を紹介します。
ロジカルシンキングを鍛える洋書10選
1. Thinking, Fast and Slow (ダニエル・カーネマン)
人間の思考の二つのシステムを理解し、意思決定の質を高めたいあなたへ
本書の概要:
本書は、ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンによる、人間の思考の二つのシステムを解説する書籍です。
主な内容:
- システム1: 直感的で高速、感情的で無意識的な思考システム
- システム2: 意識的で論理的、分析的な思考システム
- バイアス: 思考の歪み
- ヒューリスティック: 迅速な判断を可能にする思考の省略形
- 意思決定: 二つのシステムの相互作用
- プロスペクト理論: 損失回避とリスク選好
- アンカリング効果: 最初の情報に引きずられる傾向
- フレーミング効果: 情報の提示方法によって判断が変わる
本書のポイント:
- 豊富な実験結果に基づいた解説
- 経済学、心理学、行動経済学の知見を統合
- すぐに実践できるアドバイス
おすすめの対象読者:
- 意思決定の質を高めたい人
- 自分の思考の癖を理解したい人
- 人間心理に興味がある人
関連情報:
- 著者: Daniel Kahneman
- 出版社: Farrar, Straus and Giroux
- 発売日: 2011年10月25日
- ページ数: 512ページ
感想:
本書は、人間の思考の二つのシステムを分かりやすく解説し、意思決定の質を高めるためのヒントが満載です。ノーベル経済学賞を受賞した著者の研究に基づいた内容で、信頼性の高い一冊です。
2. The Art of Clear Thinking (Rolf Dobelli)
複雑な状況を迅速かつ正確に判断し、最適な行動を選択したいあなたへ
本書の概要:
本書は、元戦闘機パイロットのハザード・リーによる、明確な思考法を解説する書籍です。戦闘機の操縦桿を握っていた経験から培った思考法を、ビジネスや日常生活に応用する方法を紹介しています。
主な内容:
- 明確な思考とは: 状況を正確に把握し、最適な行動を選択するための思考法
- バイアス: 思考の歪み
- ヒューリスティック: 迅速な判断を可能にする思考の省略形
- フレームワーク: 思考を整理するためのツール
- 問題解決: 明確な思考法を用いた問題解決の手順
- 意思決定: 明確な思考法を用いた意思決定の手順
- コミュニケーション: 明確な思考に基づいた効果的なコミュニケーション
本書のポイント:
- 具体的な事例や図解を用いた分かりやすい解説
- すぐに実践できるワーク付き
- 戦闘機の操縦桿を握っていた経験に基づいた実践的なアドバイス
おすすめの対象読者:
- 仕事や勉強で成果を上げたい人
- 複雑な状況を迅速かつ正確に判断したい人
- 意思決定の質を高めたい人
- コミュニケーション能力を向上させたい人
関連情報:
- 著者: Hasard Lee
- 出版社: HarperCollins Leadership
- 発売日: 2020年1月21日
- ページ数: 288ページ
感想:
本書は、明確な思考法を分かりやすく解説し、複雑な状況を迅速かつ正確に判断し、最適な行動を選択するためのヒントが満載です。戦闘機の操縦桿を握っていた経験から培った思考法は、ビジネスや日常生活にも応用できます。
3. Thinking in Bets (Annie Duke)
不確実な状況でより良い意思決定をするための思考法を学びたいあなたへ
本書の概要:
本書は、元プロポーカープレイヤーのアニー・デュークによる、不確実な状況でより良い意思決定をするための思考法を解説する書籍です。ポーカーで培った経験から得た「ベッティング思考」を、ビジネスや日常生活に応用する方法を紹介しています。
主な内容:
- ベッティング思考: 不確実な状況で、確率に基づいて意思決定をする思考法
- アウトカム: 結果
- 期待値: 起こり得る全てのアウトカムの確率と価値を考慮した平均的な結果
- ベイズの定理: 新しい情報に基づいて確率を更新する方法
- リスク: 損失の可能性
- リターン: 利益の可能性
- ポートフォリオ思考: 複数の選択肢を組み合わせることでリスクを軽減する方法
本書のポイント:
- 具体的な事例や図解を用いた分かりやすい解説
- すぐに実践できるワーク付き
- ポーカーで培った経験に基づいた実践的なアドバイス
おすすめの対象読者:
- 仕事や勉強で成果を上げたい人
- 不確実な状況でより良い意思決定をしたい人
- リスク管理を向上させたい人
- ポーカーに興味がある人
関連情報:
- 著者: Annie Duke
- 出版社: Penguin Random House
- 発売日: 2018年2月6日
- ページ数: 288ページ
感想:
本書は、ベッティング思考を分かりやすく解説し、不確実な状況でより良い意思決定をするためのヒントが満載です。ポーカーで培った経験から得た思考法は、ビジネスや日常生活にも応用できます。
4. The Power of Habit (Charles Duhigg)
人生を劇的に改善したいあなたへ
本書の概要:
本書は、習慣の形成と変化に関する科学的な知見を解説し、良い習慣を身につけ、また悪い習慣を断ち切るための実践的な方法を紹介する書籍です。著者は、習慣は脳内の神経回路によって形成されるものであり、意識的な努力によって変えることができることを明らかにします。
主な内容:
- 習慣のループ: 習慣の形成と維持に関わる脳内の神経回路
- キュー: 習慣をトリガーする刺激
- ルーティン: 習慣的な行動
- リワード: 習慣によって得られる報酬
- 意志力: 習慣を変えるための重要な要素
- 習慣の再構築: 良い習慣を身につけ、悪い習慣を断ち切るための方法
本書のポイント:
- 具体的な事例や図解を用いた分かりやすい解説
- すぐに実践できるワーク付き
- 科学的な知見に基づいた信頼性の高い情報
おすすめの対象読者:
- 仕事や勉強で成果を上げたい人
- 自分の習慣を変えたい人
- 意志力を鍛えたい人
関連情報:
- 著者: Charles Duhigg
- 出版社: Little, Brown and Company
- 発売日: 2012年2月28日
- ページ数: 304ページ
感想:
本書は、習慣の形成と変化に関する科学的な知見を分かりやすく解説し、良い習慣を身につけ悪い習慣を断ち切るための実践的なヒントが満載です。
5. The Checklist Manifesto (Atul Gawande)
ミスを減らし、成果を上げたいあなたへ
本書の概要:
本書は、外科医のアトゥール・ガワンデによる、チェックリストの重要性と活用方法を解説する書籍です。著者は、医療現場での経験から、チェックリストがミスを減らし、成果を上げるための効果的なツールであることを明らかにします。
主な内容:
- チェックリスト: ミスを防ぐための手順書
- 複雑化: 現代社会における仕事の複雑化
- 人間の限界: 人間の記憶力と注意力の限界
- チェックリストの有効性: ミスを減らすためのチェックリストの有効性
- チェックリストの作成: 効果的なチェックリストの作成方法
- チェックリストの活用: 医療、ビジネス、日常生活におけるチェックリストの活用
本書のポイント:
- 具体的な事例や図解を用いた分かりやすい解説
- すぐに実践できるワーク付き
- 医療現場での経験に基づいた信頼性の高い情報
おすすめの対象読者:
- 仕事や勉強で成果を上げたい人
- ミスを減らしたい人
- 安全性を向上させたい人
関連情報:
- 著者: Atul Gawande
- 出版社: Metropolitan Books
- 発売日: 2009年1月27日
- ページ数: 224ページ
感想:
本書は、チェックリストの重要性と活用方法を分かりやすく解説し、ミスを減らし、成果を上げるための実践的なヒントが満載です。
6. Decisive (Chip Heath and Dan Heath)
方法を解説します。
主な内容:
4つのステップ:
- 拡げる: 選択肢を広げ、思い込みを捨てる
- 現実化する: 情報の裏付けを取り、楽観的な見通しを修正する
- 整理する: 選択肢を比較し、明確な基準を設ける
- 決める: 確信がなくても決断し、実行する
意思決定の敵:
- 狭すぎる視野: 選択肢を限定してしまう
- 確証バイアス: 自分の意見に都合の良い情報ばかりを集めてしまう
- 短期的な感情: 目先の利益に惑わされてしまう
- 過信: 自分の能力や知識を過大評価してしまう
本書のポイント:
- 豊富な事例や図解を用いた分かりやすい解説
- すぐに実践できるワーク付き
- 科学的根拠に基づいた信頼性の高い情報
おすすめの対象読者:
- 仕事や勉強で成果を上げたい人
- ミスを減らしたい人
- より良い人生を送りたい人
関連情報:
- 著者: Chip Heath, Dan Heath
- 出版社: Crown Business
- 発売日: 2013年9月3日
- ページ数: 288ページ
感想:
本書は、意思決定の4つのステップを理解し、実践することで、より良い意思決定を習慣化するためのヒントが満載です。
7. The Signal and the Noise (Nate Silver)
予測の難しさを理解し、未来に備えたいあなたへ
本書の概要:
本書は、データ分析と統計学に基づいて、未来を予測することの難しさと、それでもできる限りの良い予測を行うための方法を解説する書籍です。著者は、統計学者のネイサン・シルバーによる、様々な分野における予測の成功例と失敗例を分析した内容となっています。
主な内容:
- シグナル: 予測に役立つ情報
- ノイズ: 予測を妨げる情報
- 予測の難しさ: 未来は不確実であり、完全に予測することはできない
- データ分析: 予測に役立つデータを収集、分析する方法
- 統計学: データに基づいて確率を計算する方法
- ブラック・スワン: 予測不可能な重大な出来事
- 人間の認知: 予測に影響を与える人間の心理的な傾向
- アンカリング効果: 最初の情報に引きずられる傾向
- フレーミング効果: 情報の提示方法によって判断が変わる
本書のポイント:
- 豊富な事例に基づいた解説
- 統計学やデータ分析の知識がなくても理解できる内容
- すぐに実践できるアドバイス
おすすめの対象読者:
- 未来を予測する方法を知りたい人
- データ分析や統計学に興味がある人
- 不確実な時代を生き抜くためのヒントが欲しい人
関連情報:
- 著者: Nate Silver
- 出版社: Penguin Press
- 発売日: 2012年9月4日
- ページ数: 536ページ
感想:
本書は、未来を予測することの難しさを分かりやすく解説し、それでもできる限りの良い予測を行うためのヒントが満載です。
8. The Black Swan (Nassim Nicholas Taleb)
不確実な時代に生き抜くための思考法を学びたいあなたへ
本書の概要:
本書は、元オプション取引員で数学者のナシーム・ニコラス・タレブによる、不確実性とリスクを扱う書籍です。著者は、稀な出来事である「ブラック・スワン」が社会に与える影響と、ブラック・スワンに備えるための方法を解説しています。
主な内容:
- ブラック・スワン: 予測不可能な重大な出来事
- 白鳥問題: 過去の経験に基づいて未来を予測することの難しさ
- 平均値の罠: 平均値に惑わされて、極端な出来事の可能性を軽視すること
- 人間の認知: 予測に影響を与える人間の心理的な傾向
- アンチフラジャイル: 不確実性や変化に強くなること
- オプション思考: 様々な可能性を考慮した柔軟な思考法
- 分散投資: リスクを分散させる投資方法
本書のポイント:
- 豊富な事例に基づいた解説
- 統計学や金融理論の知識がなくても理解できる内容
- すぐに実践できるアドバイス
おすすめの対象読者:
- 不確実な時代を生き抜くためのヒントが欲しい人
- リスク管理を向上させたい人
- 自分の思考の癖を理解したい人
関連情報:
- 著者: Nassim Nicholas Taleb
- 出版社: Random House
- 発売日: 2007年5月15日
- ページ数: 480ページ
感想:
本書は、不確実性とリスクを分かりやすく解説し、ブラック・スワンに備えるためのヒントが満載です。数学者による研究に基づいた内容は、信頼性の高い情報として多くの読者に支持されています。
9. The Righteous Mind (Jonathan Haidt)
なぜ人は政治的な意見で対立するのか?その深層心理を探る
本書の概要:
本書は、Jonathan Haidt著の、政治的な意見の違いが生まれる原因を探る書籍です。著者は、人間の道徳観は直感に基づいており、異なる直感を持つ人々が互いを理解できないために対立が生じると主張します。
主な内容:
- 道徳の基盤: 人間の道徳観は、5つの直感に基づいている
- ケア/ハーム: 他者への思いやりと危害
- 公平/不公平: 公正さと不正
- 忠誠/裏切り: 仲間への忠誠心と裏切り
- 権威/反抗: 権威への従順と反抗
- 純粋/汚染: 聖と俗
- リベラルと保守: それぞれの道徳観の基盤
- リベラル: ケア、公平、純粋を重視
- 保守: ケア、公平、忠誠、権威、純粋を重視
- 道徳的な盲点: 自分の道徳観の基盤に合わない考えを理解できない
本書のポイント:
- 豊富な事例に基づいた解説
- 政治的な意見の違いを理解するための新しい視点
- 敵対ではなく、理解を促進するためのヒント
おすすめの対象読者:
- 政治的な意見の違いを理解したい人
- 異なる価値観を持つ人々とコミュニケーションを取りたい人
- 人間心理に興味がある人
関連情報:
- 著者: Jonathan Haidt
- 出版社: Pantheon Books
- 発売日: 2012年9月18日
- ページ数: 416ページ
感想:
本書は、政治的な意見の違いを理解するための新しい視点を提供します。著者自身もリベラルから保守へと考えを変えた経験を踏まえ、異なる価値観を持つ人々と対話することの重要性を訴えます。
10. Factfulness (Hans Rosling)
世界は実はもっと良い方向へ進んでいる
本書の概要:
本書は、スウェーデンの医師で国際的な公衆衛生学者であるハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランドによる、世界に対する誤解を解き、データに基づいて世界を正しく見るための書籍です。
主な内容:
- 世界に対する10の思い込み: 貧困、人口、教育、環境など
- データに基づいた事実: 世界は実はもっと良い方向へ進んでいる
- 人間の認知: 悪いニュースに偏りやすい人間の脳
- ファクトフルネス: データに基づいて世界を正しく見る習慣
- 事実に基づいた楽観主義: データに基づいて未来への希望を持つ
本書のポイント:
- 豊富なグラフや図を用いた分かりやすい解説
- すぐに実践できるワーク付き
- 世界に対する誤解を解き、希望を持つためのヒント
おすすめの対象読者:
- 世界に対する誤解を解きたい人
- データに基づいて世界を正しく見たい人
- より良い未来を信じたい人
関連情報:
- 著者: Hans Rosling, Ola Rosling, Anna Rosling Rönnlund
- 出版社: Flatiron Books
- 発売日: 2018年4月3日
- ページ数: 320ページ
感想:
本書は、世界に対する誤解を解き、データに基づいて世界を正しく見るためのヒントが満載です。
まとめ
以上ロジカルシンキング(論理的思考)を鍛える本(洋書)10選でした。さまざまなバックグラウンドを持った方々のそれぞれの視点でロジカルシンキングを解釈・解説した書籍が多く、読んでいて飽きがこないと思います。ぜひ興味のある書籍を読んでみてください。
さらに
書籍を読むだけでなく、実際にロジカルシンキングをアウトプットする場も重要です。
- ディスカッションやプレゼンテーションの機会を積極的に作る
- ロジカルシンキングをテーマとしたワークショップに参加する
- ビジネススクールに通う
など、様々な方法があります。
数ある選択肢から自分に合った方法を見つけて、積極的に学習を続けましょう。
ロジカルシンキングを鍛えると以下のメリットが得られます。
- コミュニケーションの質が上がる(ロジカルシンキングに基づく明瞭な意思疎通)
- プレゼンテーションの質が上がる(ロジカルシンキングに基づく聞き手に伝わる説明)
- 時間管理の質が上がる(ロジカルシンキングの結果生産性アップ・時間管理も容易に)
- 最短で目標達成が可能になる
- 結果的に成功を手にすることができる
以上のように、ロジカルな思考力は、ビジネスのシーンはもちろん、人生のあらゆるシーンで活用でき、あなたの人生を豊かにする力となるはずです。
ぜひ、この機会にロジカルシンキング(論理的思考)を学んで、自分自身を成長させてください。そして、ガンガン業績評価アップ、昇進してきましょう!